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千葉市発行『千葉氏史料集』

千葉開府900年の節目に刊行された歴史的一冊


千葉市は、令和8年(2026)に千葉開府900年という大きな節目を迎えました。その記念事業の中心として刊行されたのが、本書『千葉氏史料集』です。
平安末期、大治元年(1126)に平常重が本拠を千葉の地へ移し、ここに「千葉氏」が誕生しました。その後、常胤が鎌倉幕府の成立に大きく貢献し、千葉氏は中世を代表する大武士団へ成長します。
本書は、この千葉氏の約900年におよぶ歴史を、平安〜戦国末期にわたる膨大な一次史料によって辿る、総頁数700ページ超の集大成です。

千葉市は本書の刊行にあたり、

  • 市民が地域の歴史に親しむ契機をつくる

  • 専門研究の基礎となる本格的な史料集を後世に残す

  • という目的を掲げ、県内外から史料を収集し、研究者による精緻な編纂が行われました。


    — 本書の構成 —

    『千葉氏史料集』は、読者層を広く想定し、三部構成で体系的に編集されています。

    第一部:千葉氏へのいざない

    中世史に馴染みのない読者にも理解しやすいよう、研究者が史料の読み解き方、時代背景を解説。図版も多く、入門的でありながら専門性の高い内容。

    第二部:史料編(平安〜戦国末)

    千葉氏発給文書・受給文書、地頭職補任状、寺社領関係文書、戦乱・訴訟記録、系図、金石文など、千葉氏研究の基盤となる史料群を編年で収録。

    第三部:総論・史料解題

    収録史料の背景、当主の動向、領地経営、周辺勢力との関係性などを総合的に整理。研究者の手引としても機能する内容となっています。


    製本仕様 — 大冊を永く使うための「PUR無線綴じ+クータバインディング」

    本書は700ページを超える大冊であり、研究者や図書館での繰り返しの使用に耐えうる堅牢性が求められました。

    そこで当社では、強度と開きの良さを両立させる製本方式として、

    ●PUR無線綴じ

    ・通常のEVA糊の約3倍の接着強度

    ・湿度変化に強い

    ・分厚い本でもページが外れにくい

    ●クータバインディング(オープンバック仕様)

    ・背を固めず、表紙と本文を切り離すことで驚くほど開きが良い

    ・辞書や資料集など“机上で広げながら使う”書籍に最適

    ・厚みがあってもフラットに近い状態で開けるため、図版や史料写真が見やすい

    この二つを組み合わせることで、

    「長期利用に耐える強靭さ」と「閲覧しやすさ」の両立

    を実現しています。

    歴史資料集は“何度も開き、参照する”ことを前提とした書籍です。

    本書はその要求に応えるべく、構造的な強度と実用性を徹底追求した製本仕様となっています。


    まとめ

    千葉開府900年記念として刊行された『千葉氏史料集』は、千葉氏研究の基盤を成す重要史料を網羅した、歴史的価値の高い書籍です。

    河北印刷では、その重厚な内容を永く支えるため、PUR無線綴じとクータバインディングを組み合わせた高度な製本技術により、堅牢かつ閲覧性の高い一冊として仕上げました。

    地域史の未来に寄与する本づくりに関わらせていただいたことを、心より光栄に思います。

    まずは、お気軽にお問い合わせください。